少子化対策

「保育園落ちた日本死ね!!!」に共感し、同時に羨ましくも感じたこと

あれは確か今から30余年前、まだ僕が中学生だった頃のことだ。たしか国語の教師から聞いた言葉だったように記憶している。

作品は世に出て人々の目に触れた時から、作家の手を離れ独り歩きする。」というようなことを言っていた。そして、「独り歩きを始めた作品は、もはや作家の所有物や従属物ではない。」というようなことも言っていた。おそらく過去の偉人か先達の言葉だろう。もしくは国語の教材の一節かもしれない。誰が言ったかということについては興味がないので憶えていない。

作家がどのような意図を文章に込めようとも、それを読んだ読み手によって様々な受け止め方をされ、論評され議論され、時を経るにつれ作家の意図とは違う意味が付与されていく。僕は、この言葉の趣旨をこんな風に理解している。

あの匿名ダイアリーが有名になった結果「日本死ね!!!」という言葉はかなり多くの意味を持つようになったようだ。

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「子どもを二人以上産むこと」と発言した中学校長の記事が炎上していることについて思う

「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある」と中学の全校集会で校長が発言したことについて朝日新聞が取り上げ、これについてネットの界隈でかなりの炎上状態となっている。

ネットでは発言の内容に対し批判的な意見が多い。特にソースは挙げないが、はてなブックマークのコメントなどを見れば批判的なコメントが多いのは一目瞭然だ。

「子を産めない人は寄付を」 「2人以上」発言の校長:朝日新聞デジタル

はてなブックマーク – 「子産めない女性は寄付を」 「2人以上」発言の校長:朝日新聞デジタル

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その昔、保育園は幼稚園に行けない子供がしょうがなく行くところだと思ってた

僕が子供の頃って、保育園は幼稚園に行けない子供が行くところだと思ってた。お母さんが働かなければならない家庭の子なんだって理解してた。(1970年代の話です。)

小学校に入ってからも、共働きの子は「鍵っ子」っていう言われ方をして、ニュースやドラマなんかで使われてた気がする。さすがに子どもたち同士の会話では使った記憶はないんだけど、意味はわかってた。

共働きっていう言葉は自分の中ではかなりネガティブな言葉だったな。

でも、不思議な事に、お母さんが女医さんの友達については共働きしてる家庭の子だっていう認識はなかった。今考えると子供がおかれている状況は同じなのに、なんで別物だって認識してたんだろうな。

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少子化対策には子供を持つ世帯の住居費と教育費を無償化すべき

少子化対策として、子供を持つ世帯への住居提供と教育費の無償化をするべきじゃないだろうか。もちろん所得制限をして富裕層を対象からはずすのは言うまでもない。

住居についていえばもともと公団だったくせにアホみたいに高い家賃を設定してるUR住宅を自治体が安く借り上げて活用するとか、過疎化が始まっている多摩ニュータウンや高島平あたりの集合住宅を再生するとかどうだろう。エレベーターのついてない団地タイプの古い住宅などは、建物に外付けエレベータを設置できるよう建築認可を緩くし既存の社会資本を大切に長期間利用する方向で考えたほうが良いのではないだろうか。

教育についていえば、高校までの教育費完全無償化と、優秀な子に対しては大学から大学院までの返済不要の奨学制度を年間数万人規模でかなり広範囲に拡充するべきだ。

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