最近になって、しばしば思う。
「仕事は若いのに任せたほうがいい」
うちは小さな会社でさ、一見さんの仕事は地雷率高いからお断りで、紹介ベースの仕事しかしないんだ。
外部の諸先輩方に好かれてるせいか仕事の引き合いはそこそこあるんだよね。
でもね、最近気づいたんだよ。
40代も後半になってくると同世代の奴らがそこそこ大きな決裁権限を持つようになってきてるんだよね。
古くからの友人とか、昔の同僚とか、若い頃に世話になった客や出入り業者の担当だった奴が決裁者になってきてるんだ。
当たり前の話なんだけど、そういう時って、実際に仕事をすすめる相手の担当者は彼らの部下なんだよね。かなり若かったりするんだ。
もうね、体力的に振り回されて付いていけないことが多くなってきてね。
体力というか、集中力というか、ここ一番の踏ん張りで無理なスケジュールでもナントカ格好をつけるとか、そういう無茶が効かなくなってきてるんですよ。
もっともそんな時でも経験にモノを言わせて上手く転がすけどさ。
でも、20代後半から30代のヤンチャな脂ののってる奴らには勝てないな。
頭の回転でも勝てないし、経験が邪魔して新しいことをやる勇気がなかなか湧かなかったり、立場が邪魔して失敗する可能性が大きいものからは逃げたくなるしね。
僕はね、もうね、仕事取ってきて入り口だけ作ったら、そのあとは請求管理だけすることにしようかな。
というわけで、若い諸君は頑張ってください。
同世代の友は、仕事をドンドン回してください。
諸先輩方は引き続きお客さまをご紹介ください。
僕はお客さまに最初のご挨拶だけしたら、あとはひたすら金勘定だけをするように致します。
もちろんうちの若いのがご迷惑をお掛けした時は頭下げに行きます。
こうやって若手同士がガチンコでやるのを横から見てると、良い結果も悪い結果も僕の世代では考えられないような突拍子もない方向に行っちゃって、かなりハラハラドキドキ面白いです。
世の中の40代後半の皆はさ、もうそろそろ引退の準備をしようぜ。
んで、50過ぎたら若い連中の失敗の後始末と金勘定以外の仕事はやめちまおうよ。
そうやって若い奴ら同士がガチンコで仕事して成功なり失敗を重ねるうちにさ、こいつらも人脈が太くなっていってさ、10年後には案件リッチなオッサンになってるさ。
あー、でも、その頃の僕は何やってるんだろうね。
毎日、お散歩するのが仕事とかになってるといいなぁ。